仲介手数料のからくりと家賃が半額の理由

仲介手数料に絡む話は面白いですよ。
からくりを知れば、不動産会社を見る目が変わるかも(笑)
家賃が半額の理由はちょっと怖い話だから恐がりの人は読まない方がいいかも。
元不動産会社勤務の私が書いていきます。

①仲介手数料とは?

仲介手数料とは。名前の通り、
貸主と借主を仲介した不動産会社へ支払う手数料です。
通常は家賃1ヵ月分ですが、半月分の会社もあります。

宅地建物取引業法の第四十六条(報酬)のところで、
「不動産会社がもらえるのは、最大で家賃の1ヶ月分(別途消費税)。」
と書かれています。

この仲介手数料は、会社の収入の一部であり、社員の歩合に関わるお金です。
歩合の計算方法は会社によって違うのでここでは書きません。

不動産会社の社員は、歩合の為働いているといっても過言ではありません。
社員同士だましあいもあり、
表面上は仲が良くても、実際は仲が悪いことがほとんです。
だから、不動産会社は離職率が高いです。

ちなみに、離婚率も高いです(笑)
労働時間も長いし、休日は少なく、社内で浮気なんてことも(笑)

②仲介手数料は貸主と借主からもらえます

先程書いたように、
仲介手数料は「不動産会社がもらえるのは、最大で家賃の1ヶ月分(別途消費税)。」
です。

一般の人はほとんどの人が知らないと思いますが、
実は、仲介手数料は貸主と借主両方からもらえます。
ただし、その額は家賃の1ヶ月分を超えてはいけません。

③大手不動産チェーン店は仲介手数料は家賃の半額って本当?

誰もが知っている大手不動産チェーン店は、
「仲介手数料は家賃の半額」と宣伝しています。

自分たちの利益を削ってお客様に貢献しているみたいに聞こえますが、
実は、大家からも家賃の半額を仲介手数料としてもらっているのです。

お客様50%+大家50%=1ヶ月分ということで損は全くしていません。
お客様は得するので全然問題ありませんが。

さらに、仲介手数料とは別に広告宣伝費という名目で、
大家から1ヶ月分頂いている不動産会社もあります。
確かに、物件を不動産雑誌に載せているのでお金は掛かっていますが
ちょっとお金にがめついですよね。

家賃の1ヶ月分を超えても、仲介手数料という名前で1ヶ月超えなければ、
宅地建物取引業法には反することにはなりません。
この辺は、大家を守る意味でも法律を変えて欲しいですね。

④他社物件を契約した場合仲介手数料は何ヶ月分もらえるの?

不動産会社は自社で管理しているものと、
条件に合わない場合は他社が管理している物件を紹介・契約します。

自社管理物件は大家と管理契約をして管理料をもらっているので、
当然優先的に客付けしないといけません。

ただし、お客様の条件に合わなければ、
条件に合う他社管理物件を見つけてお客様に紹介・契約します。

自社物件を賃貸契約した場合、
不動産会社はお客様もしくはお客様+大家から
家賃の1ヶ月分を仲介手数料としてもらいます。

他社物件を賃貸契約した場合、
募集図面に、仲介手数料の負担割合が書いてある通りになります。
募集図面はお客様がもらう賃貸図面とは違います。

・「元付0%・客付100%」・・・客付け側の不動産会社が100%受け取ります
・「元付50%・客付50%」・・・自社50%・客付50%の折半です

不動産会社や物件にもよりますが、最近は客付100%の物件が多いですね。
その方が客付けをよくしてくれますし、自社物件の入居率も上がりますからね。

⑤家賃が半額の理由、しかも直ぐに契約

もう20年以上前の話です。
担当ではありませんが、ある物件で、首●りがありました。
すぐに見つかったので、物件に被害はありませんでした。
大島●るにも載っている物件です。

私は当時広告を担当していたので、
直接的な原因は賃貸図面に書けないので、備考欄に「告知事項あり」と書きました。

通常家賃の半額で、
記憶が定かではありませんが、多分2、3ヶ月後に募集を開始しました。

すると、なるべく安い部屋を探しているというお客様が来ました。
そこで、この部屋はどうかと勧めました。
「瑕疵の告知義務」があるので、
首●りがあった部屋が半額で募集していると説明しました。

「申し訳ないけど、内見は鍵を渡すので自分で見に行って欲しい。」と伝えました。
すると、「部屋に支障がなければ全然そういうことは気にしない。」と言われ、
部屋を見ずに直ぐに契約になりました。

苦情もなかったので、何も問題はなかったでしょう。
私なら怖くて、寝られないでしょう。
世の中色々な人間がいるなと。

⑥まとめ

ずっと固い話だったので、今日は緩い話を書きました。

仲介手数料の話は面白かったですか?
仲介手数料のからくりが分かると、不動産会社の人全員が嘘つきに見えませんか(笑)

まだ緩いネタはありますが、それはまた今度書きます。
良い物件に出会えることを祈っています。

→ 部屋探し記事まとめ

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